コンコーネは声楽のためだけではない

私は、どんな歌唱曲を練習する時も、唱う前の音感トレーニングは絶対に欠かしませんので、発声練習と同様に「コールユーブンゲン」とこの「コンコーネ50番」をやっています。
ところで、「コンコーネ」は声楽のためだけにあると思っていらっしゃいませんか。


表現法と抑揚を身に付けるためにある

この「コンコーネ50番」は最も定番の教則本ですが、昔はソルフェージュ(楽譜を見て音感やリズム、歌う心を養うための音楽理論)の一環として使用されていました。
しかし、本来は演奏に必要な表現法や抑揚を身に付けるためのものなのです。 ですから、必ずしも声楽の方だけが使用するものではなく、弦楽器や管楽器の方も使用すべき教則本なのです。 アクセントや強弱のコントロール、息の流し方や安定感のある低音から高音を磨くにはとても良い練習曲になります。


一つの「母音」ではなく「階名」で唱うのが最も良い訓練法

声楽の場合、日本ではよく「母音」に変えて唱われていますが、一つの「母音」のみで唱うことは響きが片寄るため、私はあまりお勧め致しません。

劇団四季では、歌唱稽古の際には歌詞を全て「母音」のみに変えて訓練していますが、これは一つの「母音」ではなく50音の全ての発音を綺麗に響かせるための素晴らしい訓練法です。なぜなら、子音をつけて唱っても全ての「母音」の移行が滑らかになり日本語がはっきりと聞こえるからです。 ただし、日本語や外国語を問わず、喉の奥は「あ」が基本であることを決して忘れてはいけません。

声楽家のように「イタリア声楽曲」や「オペラ・アリア」を唱う方はもちろんですが、どんな言語であっても共通にドレミの「階名」で唱うことが、「子音」と「母音」共に綺麗に響かせて唱うための最も良い訓練法だということを必ず覚えておいて下さい。



▲ ページTOPへ
                                       


  
Copyright © 2012 Shimakura Music Office All Rights Reserved.